☆3日目 体温 36.55
昨日仕事で薬をもらいに行けなかったので、今日病院に行った。
「ダメだったか・・・」
いつも、カルテに目をやりながら話す先生が、急に私を向いてニコッとした。
私の様子が気になったのだろうか。
おもむろにまた資料を見せてくれた。
要は過去2年、AIH5回目までに80%以上の人が妊娠しているという事だ。
だから焦る事ないよって励ましてくれているのが逆に悲しかった。
病院へ行く前、旦那に思いきって言った。
「今度の3回目で出来なかったら、旅行もあるし、少し病院お休みしたい」
「なんで?続けた方が効果があるんじゃないの?ちゃんと先生に聞いてみなよ」
「だって、4回目はもしできてたら、旅行の2,3日前に気付く事になるんだよ!そんな直前まで潜れるかもわからないし、旅行先の過ごし方まで変更しなきゃいけないのに、どうすんの?」
その後、『自分はいいよね。私が妊娠しようがしまいが、予定は狂わないもんね』と喉まで出たが、それはやめておいた。
この1年半、ずっと病院に通い続けて『次できるかも・・・』をずーっと繰り返してきた。
何の予定も立てられない生活だ。
旅行もダイビングもスノボーも好きな事みんな。
妊娠していたら、それらは出来ない。
そういうのって、行く前に色々予定を立てたりして旅行までのワクワク感が楽しいのに。
いつも直前に行って、帰ってきて・・・あっという間。
今度ばかりは、旅行前1ヶ月くらい赤ちゃんの事を頭から消し去りたい。
できるかできないかわからない未来に振り回されるのはもうイヤだった。
先生にAIHは続けないと効果がないのか聞いてみた。
それは関係ないと説明してくれた。
それを伝えると旦那も納得してくれた。
というより、私が病院から帰ってきて、号泣していたからかもしれない。
いつものように処方箋を持っていき、薬を貰う時の事だ。
薬剤師さんが薬の説明をしながら言った。
「量はいつもと同じですね。・・・高温期を良くするお薬になっていますので・・・」
可愛そうな人を見るように、気を使いながら話しているのがわかった。
向こうは私が薬を何回処方してもらっていて、何のために飲んでるのかもお見通しだろう。
でも、このデリケートな時に気を使われるのが私には耐えられなかった。
すぐにポロポロ涙が出てしまった。
向こうが気づいていたかはわからない。
先生の意表をつく笑顔と薬剤師さんの一言。
生理の血を見ても泣かなかったのに・・・。
車までなんとかたどりつき、また泣いた。
家に着いてもまた泣けてきた。
今日はなぜだか涙が止まらなかった。
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